2023/09/26 09:12

古くから日本各地で生産されてきたしょうゆは、
それぞれの地域の嗜好や醸造の歴史などにより、
さまざまな個性を持っています。

「醤油なんて同じでしょ?家庭に1本あれば十分」
そう考える方向けに、醤油の特徴と選び方の記事を作成しました。

300年以上醤油作りを続ける大津屋にも
様々な醤油があるのでこの機会にお試し下さい。

醤油の選び方


各種類について、説明を入れていますが縮約すると下記になります。


・家庭に一本濃口醤油スタンダード

・より醤油感が欲しい人は溜や再仕込み

・塩分を気にされる方は再仕込みか減塩

・甘い醤油が好き試したい方は甘口醤油

・手間を省くならだし醤油

・淡口醤油、白醤油はだしと混ぜて使うことで良さが際立つ

・内臓脂肪の減少や高血圧の抑制にはポン酢醤油


醤油の種類と特徴


種類は、日本農林規格(JAS)によって、こいくち・うすくち・たまり・さいしこみ・しろしょうゆの5つに分類されています。
しかし、規格分類とは別に個性的な醤油もあるので計8つに分けて紹介します。

溜醤油 

主に中部地方で造られるに色の濃い醤油。
濃厚なうま味、とろみがあり独特な香りが特徴。
濃く造るため原料多め水少なめになり値段はお高め。
寿司や刺身など卓上にも使用されるが加熱するときれいな赤みが出るため照焼や佃煮、せんべいなどにも使われる

再仕込醤油(別名:甘露醤油)

山口県柳井地方で生まれ山陰から北九州地方にかけて多く作られてきた醤油。
熟成期間の長く生醤油で醤油を仕込むので、濃口醤油の2倍の原料、期間がかかり値段もお高め。
塩分は普通の醤油より低めなのに濃口醤油より濃厚な口当たりと深いコクと香りが特徴。
刺身や寿司、冷奴など卓上のつけ・かけ醤油としてつかわれるのはもちろん煮物にアクセントとして少量加えるだけでも深みが増す。

濃口醤油

全国の醤油出荷量の8割以上を占め、東日本ではほとんどが濃口醤油。
北海道から沖縄まで生産されていてもっとも一般的な万能醤油。
塩味、深いうま味、まろやかな甘み、さわやかな酸味、引き締めの苦みとバランスがいい。
ご家庭に醤油1本という方はこの醤油をお持ちの方が多く
かける。つける。調理用と幅広く使われています。

淡口醤油

西日本に広く使われている色の淡い醤油。
濃口に比べ、色や香りが抑えられており料理素材の特徴を生かせます。
素材の色を美しく仕上げたりだしを生かしたい場合に使われます
だしと一緒に使われることが多く炊き合わせや煮物、お吸い物や茶わん蒸しなどに使われます。
淡口醤油が使われている地域では濃口と淡口の2本が過程にあるケースが多い。

白醤油

愛知県碧南市で生まれた淡口よりさらに淡い色をした琥珀色の醤油。
味は淡泊ですが甘味が強く独特の香りがあるのが特徴。
色の薄さ、香りを生かし、お吸い物、茶椀蒸しなどの料理や地域によっては漬物に使用されます
だしとの併用もよくされます


甘口醤油

主に九州、北陸で一般的な存在の醤油。
海沿いほど甘味が強く地域によって甘さが変わる。
この地域の海沿いの方は刺身や煮物に使うということもよく聞く。
個人的には肉じゃがとか甘めの煮物、焼きおにぎり、卵かけごはんなどに合うと思う。

減塩醤油

健康に配慮して塩分を控えている方は、減塩醤油がおすすめです。
通常の醤油よりも半分程度の塩分量です。
健康ブームでたくさんの種類が発売されています。
色は濃口と同じような濃さが一般的です。
一般的には濃口醤油を作ってから、塩分を取り除く方法で作られます。
大津屋では再仕込み醤油を使うことで塩分が少ない分を醤油感でカバーし満足いく味に調えています

だし醤油

醤油に最初からカツオや昆布、顎だしなどを加えた簡易調味料。
料理の手間が一気に省けます。
特に淡口はだしと合わせることが多いのでだし醤油に1本にするのもあり
卓上醤油としてもよし、煮物でも、お吸い物でも1本でできちゃいます


ぽん酢醤油


醤油に、醸造酢、柑橘果汁を合わせたものが主流でサッパリとした味わいが特徴です。
また、醤油を減らし塩分を酸味でカバーしているので減塩にもなり、酢の効能もあり長期間続けて食べる事で肥満気味の方の内蔵脂肪の減少や高めの血圧や食後の血糖値上昇の緩和などの効果があると言われています。
水炊き鍋、ハンバーグ、鰹のタタキ、酢の物など幅広くご使用頂けます。

まとめ:自分が美味しいと感じる醤油を選ぶのがおすすめ

どの醤油が美味しいと感じるかは人それぞれです。

・人によって味覚が違う

・どんな環境で食べるのかで変わる

・醤油を使う素材によってもおいしさが変化する

(例えば刺身をたべる時、赤身と白身の刺身でも相性のいい醤油は違う)


本記事で、一般的な特徴、相性、使い方を説明し理解したうえで試して合う醤油を見つけてもらえると嬉しいです。


大津屋オススメ醤油3選

ふく醤油

大津屋のぽん酢はふく醤油!
醤油に山口県萩産の天然橙果汁を100%使用!
レモンやゆずにはないキリッとしたキレある味わいを楽しめます👍
ちょっとまろやかなぽん酢がお好きな方は出汁入もありますので是非!

減塩1/2醤油

仕込の原料塩水を醤油に変えて普通の2倍期間をかけ醤油を醤油で仕込む醤油です。(再仕込製法)
この製法でも通常より塩分は低いのですが当社では特殊技術で更に塩分を抜きます。
ここまで塩分抜くと物足りなさを感じるのが普通ですが、独自の再仕込製法で豊かな味わい、風味、醤油感を充実させカバーしています。
お客様からはよく本当に減塩?と言われるくらい醤油感があり満足感がありますので是非お試しく下さい。

特級本醸造醤油

もっともポピュラーな醤油。
じっくり丁寧に発酵させ風味、味わいそのまま商品に閉じ込めました🫙
とりあえず大津屋の醤油を試したいという方はこちらをお試しください!